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物語の中の司法書士

Shihoshoshi in novels

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[Entry number 002]

写真は本文と関係がありません。 Entry nubmer 002 紹介者
琵琶湖のなまず
著者
南里征典(なんりせいてん)
題名
肉体の狩人(にくたいのかりゅうど)
出版社
角川書店(カドカワノベルズ)
内容
ゼネコンと政界を結ぶ闇献金が世情をさわがせている最中、ある建設会社の会長が殺害される。事件の秘密を握るのは、現場から消えた美貌の女。その謎の美女を探し出すために起用された遠矢狩彦の数々の女体攻略の被技を通し、現代女性グルメを楽しんでいただきたい。女は常に美しい天使にもなるし、美しい凶器にもなる。それを目のあたりにお見せする小説です。(同書「作者のことば」より)
登場場面
  遠矢が二指の、指紋部でその女の塔をフードの上から不意に摘んだり、薙
ぎ伏せたり、嬲り転がしたりすると、
「あっ・・・・・・ああん・・・・・・そのむくれたところ、感じますっ」
  女流司法書士兼公認会計士でもある美貌の秋庭京子は、眉間に苦悶のさま
を刻んで、顔を左右に打ち振る。
  美貌が歪むその表情は、有能な経済事務所のアシスタントの身内に思いが
けず、急速にたぎってきた淫らな欲望と、性感のどよめきを彼女自身、制禦
しかねて驚き、困惑し、いまやもうその、洪水に惑溺しつつある、という印
象であった。
(同書36ページより)

(中略)
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thunderbird
  遠矢のオフィスは、新都心といわれる新宿の
超高層ビル街の中にある。彼のオフィスには、
クライアント(依頼者)がひっきりなしで、大
盛況である。
  遠矢がその若さで、それだけの信用と人望を
得ているのは、財務諸表やバランスシート(貸
借対照表)をひと目みただけで、その企業の経
営上の諸問題を鋭く指摘し、病根をえぐりだし、
どうしたら会社を立て直すことができるか、と
いう方策をたちどころに示す点で、並みのコン
サルタント以上の、天才的な閃きと理論と展望を発揮するからであった。
  理由は、もうひとつある。彼は公認会計士と税理士と司法書士の資格をも
っているだけではなく、司法試験にも受かって弁護士の資格も持っている。
  従って、遠矢は株式会社経理部で発生するさまざまな犯罪、たとえば女子
社員の横領、着服、金銭的トラブルや、社長室、重役室で発生する巨額背任
容疑や、もろもろの会社犯罪に関する一種のエキスパートである。
  財務諸表をひと目みただけで、不正経理の所在を言いあて、それを働いた
女子社員や男子社員を突きとめ、外聞をはばかる会社上層部になり代わって、
その会社犯罪を手際よく、秘密裡に処理し、解決するトラブル・シューター
の裏稼業の要素をも、あわせてもっていることが、遠矢の仕事を多忙ならし
めているのであった。
  それで門前市をなすくらい、彼のオフィスは連日、大盛況である。

(同書43ページ以下より)

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