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紹介者
橋本勝由
著者
立松和平
題名
恩寵の谷
出版社
株式会社新潮社
内容
帯紙を、引用しておきます。
古河鉱業の誘いに導かれて兵庫県生野銀山からやって来た、坑夫付取立免状
を得たばかりの三人の若い坑夫。彼らは地中に宝を掘り当てるべく懸命に掘り進み
、遂に無尽蔵の銅の鉱脈を発見する。日本一の鉱山として世界に名を轟かす足尾。
だがやがて、鉱毒は野に満ち、彼らの肺は粉塵に侵されて行く・・・。
著者の曽祖父が生きた明治初期足尾鉱山の歴史、地中に夢を託した若い坑夫の
生き方を描く畢生の大作!
登場場面
388P,394P
物語の主人公である「宗十」が、兵庫県但馬の生野銀山を出て、
後に世界的に名を轟かせることとなる足尾銅山で、無尽蔵の銅の鉱脈
を発見し、「成功」をおさめ、故郷から母を足尾に呼び寄せる場面
で「代書屋」が登場する。
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宗十は母を足尾に招くことにした。飯場の親分になったのだからそれなりの
格式もあるだろうと、代書屋に代筆をしてもらった。足尾はそれと望むならば どんなことでもできる町になっていたのだ。候文のなんだか難しい墨書の巻紙
の手紙で、宗十が見てもなんのことやらわからなかったから、母も菩提寺の和尚にで も判読してもらわなければ意味はとれないはずである。はじめて出す手紙で、母は
きっとありがたがって仏壇か神棚にでも上げるはずだった。 |
